「TOEIC向けに英語を勉強してきて、ある程度英語は読めるし聞ける。」
「でも英語の会議では全く歯がたたない。」
そのような経験をされている方は多いのではないでしょうか。
まさに筆者も外資系企業入社時はTOEIC 935点で、英語のプレゼンテーションで撃沈した経験があります。
今思うと、頭に浮かんだことを英語で発するというトレーニングが圧倒的に不足していたのだなと思います。
この「頭に浮かんだことを英語で瞬時に発する」能力は、筆者の感覚では英会話スクールでも中々向上しません。
ある日本語のフレーズを取り上げ、それを英語で滑らかに発音できるようになるまで何度も何度も地道な練習を繰り返す必要があります。
このトレーニングは瞬間英作文と呼ばれるもので、上記のような課題感を持っている人にとってとても役にたつトレーニングです。
この記事では、筆者が実際に瞬間英作文トレーニングを行なって感じた効果やトレーニング方法についてご紹介します。
それではまいります!
筆者:RIO
・大手外資系メーカー マーケティング マネジャー 勤続10年以上
・入社前はTOEIC 935点だったが会社では全く英語が通用せず
・アプリなど様々なツールを駆使して英語を学習
・日本生まれ日本育ちながら英語力を向上させ、現在日々英語を使って仕事を行う
・2児の親
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TOEICは935点、でも話せなかった外資系企業入社時
筆者は学生時代にTOEICの勉強に励み、最終的に935点を取得しました。
リスニングやリーディングには自信があり、英文を読むスピードも速く、知識としての英語力はそれなりにあったと思います。
しかし、外資系企業に入社し、海外からのビジターへのプレゼンを任されたとき、自分の英語が全く口から出てこないことに愕然としました。
当時の上司の前で初めて英語でプレゼンを行いましたが、さぞ失望されたことでしょう。「TOEIC高いし英語喋れる雰囲気だったのに、思ったより話せない奴だなー。」という感じですね。
同僚も同席していたので、恥ずかしい思いをしました。
プレゼン中、頭の中では言いたいことが分かっているのにスムーズに英文を作ることができず、結局途中で詰まってしまうという具合でした。
この経験から「思い浮かんだことを瞬時に英語にして発する力」が圧倒的に不足していることを痛感し、そのような能力を鍛える方法を探しました。
オンライン英会話スクールに通っても成長している感覚があまりない
オンラインスクールを試しましたが、「思い浮かんがことを瞬時に英語にして発する力」についてはイマイチ成長している実感がありませんでした。
毎日講師と話すレッスンを続けましたが、「何か話さなければ」と焦るばかりで、瞬時に言葉が出てこず、結局同じようなフレーズばかり使ってしまうことになっていました。
講師に対して自分をよく見せたいという見栄や、気まずい雰囲気になりたくないという怖さから、結局その場を何とかやり過ごすようなレッスンになってしまうわけです。
一方、レッスンを受けることで外国人への慣れや話す度胸がつく感覚はあったので、そういった意味では意義がありました。
実際のビジネスの場では外国人相手に緊張しない”場慣れ”も大事なので、スクールはそういった使い方かなと思います。
結局スクールでは英会話の「瞬発力」が鍛えられている実感があまりなく、思ったことを瞬時に話すトレーニングは別で必要なんだなという実感でした。
瞬間英作文トレーニングを思い出し、徐々に瞬発力がアップ。
そんなときに思い出したのが「瞬間英作文」というトレーニング方法です。
瞬間英作文は学生時代に数ヶ月間海外に行く前に少し取り組んだ学習法で、一定の効果を感じた記憶がありました。最新のビジネス向けの教材を使って本気で取り組もうと考えたわけです。
このトレーニングでは、日本語の文章を見て、すぐに英語で言い換えるという作業を繰り返します。
例えば、「彼は毎朝コーヒーを飲みます。」という日本語を見たら、瞬時に “He drinks coffee every morning.” と口に出すような練習をします。
このシンプルな練習を繰り返すことで、英語の語順が体に染み込み、実際の会話で瞬発的に英文が口から出るようになってきました。
特にビジネス英語は日常英会話と比較してある程度”型”があるので、練習を積み重ねていくほどに実際のビジネスの現場でスラスラと英語が出てくるようになった実感がありました。
1日30分、1つのフレーズが完璧にスラスラ出てくるようになるまで練習
筆者は毎日30分、朝またはお昼の時間を活用して瞬間英作文の練習を継続しました。
特に意識したのは、
- 1つのフレーズを完璧にスラスラ言えるまで繰り返す。
- なるべく声に出して練習する。
- 簡単な文章から徐々に難易度を上げていく。
という3つの点です。
1つのフレーズを完璧にスラスラ言えるようになるまで繰り返すことで、似たような別の文章を発する際に、ある程度伝わる内容で英文が出てくるようになります。
逆に何となく言えるくらいのレベルで満足して学習を進めてしまうと、レベルアップが遠のいてしまうイメージですね。
一度使えるようになったと感じた表現でも、3日後には出てこなくなっていたりするので、復習もしっかりやっていました。
また声に出して練習することも非常に大事です。
頭で英文が出てくるようになっても、実際に発音して舌が回るかは別問題ですし、うまく発音できなかった焦りで次の単語が出てこないなんていうこともあります。
声も小声ではなく普段話すような声で発音し、実際のシーンを想定して自信を持って話す練習をすることが大切です。
まずは短く平易な文章から始めて、徐々に難易度を上げていくと良いでしょう。最初から長く難しい表現が含まれている文章に取り組もうとすると、結局挫折します。
上記のような形で練習を続け、最初はスムーズに言えなかったフレーズも徐々にスラスラ出てくるようになりました。
特にビジネスシーンでよく使う表現や、日常会話で使う基本的な文を重点的に練習したことで、実際の会話でも自信を持って話せるようになっていきました。
瞬間英作文におすすめの教材 | 最近はアプリでの学習がおすすめ
瞬間英作文はどのように練習するのが良いでしょうか。
瞬間英作文は「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」という書籍が火付け役となったトレーニング法です。筆者も昔この書籍を使い込みました。
一方で最近では便利に瞬間英作文トレーニングを行えるアプリが増えてきました。
どこでも手軽に学習できる点や実際の発音を聞けること、特定のフレーズを繰り返し練習しやすい点などからアプリでの学習がおすすめです。
ビジネス向けにはスピフルという多機能な瞬間英作文アプリや、ビズスプリントという低コストで始められるものがあります。
また、筆者は初心者時代にトーキングマラソンというアプリをかなりやり込み、英語の瞬発力が上達した経験があります。
瞬間英作文アプリについては以下の記事でまとめていますので参考にしてください。

瞬間英作文は効果がないと言われる理由
「瞬間英作文は効果がない」という意見があります。
効果がないと言われる理由の一つに、
- 言いたいことを思い浮かべた際(これを概念化というようです)に、それを日本語化せずに英語が出るように練習しなくてはならない。なぜなら頭の中で日本語を英語に訳しながら流暢に英語を話すことは不可能だから。
といった主張があります。
確かに筆者も最初は日本語を直接なんとか訳そうと躍起になったわけですが、瞬間英作文トレーニングを行なっていく中で、徐々に日本語を英語に訳しながら話す感覚はなくなっていきました。
自然と言いたいこと(概念化されたこと)が直接英語で出るようになってくる感覚がありました。
上記の反論にもうなづける部分があるのですが、英語初心者〜中級者の日本人にとって、まずは言いたいことが日本語で出てくることは自然ですし避けられないことだと思います。
瞬間英作文トレーニングではお題があるので何を話したいこととするか(概念化するか)は決められており、それを最初は丁寧に訳そうとしますが、その過程で徐々に英語のフレーズが身につきます。
そして最終的には日本語を訳すような形ではなく、概念から直接英語が出てくるようになれば良いのかなと思いますし、それが実際に筆者がこのトレーニングを通して経験したことでした。
また、効果がないと言われるもう一つの原因として、結局は途中、特に学習初期でやめてしまっている人が多いからなのかなと思います。この学習法は割と退屈で根気がいるので、続かない人がいるのも自然なことだと感じます。
どの学習法もそうなのですが、簡単に英語が話せるようになるものはないと思っています。根気よく耳や頭の回路、舌を英語に慣らしていかなければならないわけです。
瞬間英作文は頭の回路と舌を英語に慣らすトレーニングであり、続けることで英語が上達する効果的な方法だという実感があります。
数学など他の学問もそうだと思うのですが、始めは色々と新しく覚えたり慣れることが難しいと感じることが多くても、次第に基礎がついて対応できる応用範囲が広がっていくイメージが瞬間英作文にはあります。
特にビジネス英語では基礎的なフレーズを身につけると、対応できる実際のビジネスシーンがグッと増えていきます。
瞬間英作文で成長を感じられない人は、その最初の段階の苦しさで諦めてしまっているケースが多いのかなと想像します。
根気よく続けることである一定のラインを超えると、対応できる実際のビジネスシーンが増えて自信がついていくので、少ない時間でも毎日続けられるとよいでしょう。
瞬間英作文トレーニングでスピーキング力をアップしよう
TOEICのスコアが高くても、必ずしも英語が話せる訳ではありません。多くの人が感じていることだと思います。
筆者自身、TOEICのスコアが935点の時代でも英語があまり話せず、瞬間英作文トレーニングを取り入れたことで英語の瞬発力が向上しました。
1日30分のトレーニングを継続することで、フレーズがスムーズに口から出るようになり、実際の会話でも自信を持って話せるようになりました。
「英語を話せるようになりたい!」と考えている方は、ぜひ瞬間英作文トレーニングを試してみてください。
毎日のように根気よく同じフレーズに取り組む必要があり、正直楽しい学習法ではありませんが、継続することで確実に効果を実感できるはずです。
