外資系の英語面接で聞かれたこと | 現役外資勤務の筆者が振り返る

Business person

外資系企業の面接では英語面接があると聞いたが、どんなことを聞かれるのだろう――。

筆者の経験上、聞かれるのは当たり障りのないよくある質問です。

面接では、回答する英語の正確性に加えて、自信を持って話せているかや、たとえつたない英語でもなんとか伝えようという意思があるかを見ていると感じます。

この記事では、現在大手外資系メーカーで日々英語を使って働く筆者が新卒就活時に経験した、英語面接の内容をご紹介します。

また、外資系企業の人事部に勤める友人から聞いた話もご紹介します。

新卒就活中の方はもちろんですが、内容は新卒でも中途でもそこまで大きく変わらないと思います。

外資系企業への転職活動中の方も参考にしてください。

筆者:RIO
・大手外資系メーカー マーケティング マネジャー
・入社前はTOEIC 935点だったが会社では全く英語が通用せず
・日常生活の中に英語を取り入れることに強いこだわりを持ち英語力をアップ
・日本生まれ日本育ちながら英語力を向上させ、現在日々英語を使って仕事を行う
・2児の親

目次

英語面接のあった外資系企業となかった企業

Building

まず、筆者は新卒就活時は誰もが一度は聞いたことがある大手の外資系メーカーか大手外資系IT企業しか受けていませんでした。

数もそれぞれ5社程度と、そこまで多くはなかったですが、傾向としてはメーカーの英語面接は結構高い確率でありました

IT系は半々といった感じでした。

筆者が受けた英語面接は、いずれも最終面接に近い段階で行われ、筆者の会社では最終面接の直後に英語面接でした。

どの面接も結構緊張感があったことを覚えています。

外資系企業の英語面接で聞かれたこと

People waiting for interview

筆者が受けた外資系企業の英語面接で聞かれたことは、当たり障りのない内容でした。

例えば志望動機や学生時代に注力したことなど。

あまりトリッキーな質問はなく、事前準備である程度はなんとかなる印象でしたが、最初に回答した内容についての追加での質問(掘り下げ)は出たとこ勝負感が強いですね。

そこをどう切り抜けるかで勝敗が決まるでしょう。

ただ、掘り下げは英語のためかそこまで深くなく、そこも想定問答集などを徹底的に準備すればなんとかなるレベルです。

掘り下げの仕方は基本的に日本語で聞かれるような内容と変わりません。

従い、日本語で用意してきた想定問答集を英語でも持っておけば問題ないでしょう。

以下簡単に筆者が経験した面接の例を3つ簡単にご紹介します。

例1: A社 大手外資系メーカー

・最終面接の中で英語のパートがある形で、「ではここからちょっと英語で話してみましょう」という形でした。

・聞かれた内容は、学生時代頑張った経験や志望動機など、ありきたりな質問でした。

・相手は役員や部長クラスでしたが、あまり英語は得意ではないようで、こちらが用意していた内容をスラスラ喋ると、はいOKという感じの返事で終了。

・ある程度の英語力と、話している時の雰囲気(自信や伝えようという意思)を見ている感じでした。

例2: B社 大手外資系メーカー

・最終面接の直後に英語面接がありました。

・面接室のドアを開けるとブロンドの女性がおり、少したじろぐも、悟られないよう笑顔で握手し面接開始。

・質問は志望動機や学生時代頑張ったことなど当たり障りない質問でした。

・深掘りは多少あったものの、想定の範囲内だったため、事前の準備で対応できました。

・話している際の雰囲気もそうですが、こちらはきちんと英語力を見ている感じでした。

例3: C社 大手外資系IT

・電話での英語面談でした。

・電話ごしのため相手の表情や口を見ることができず、対面式よりも難易度が高かったことを覚えています。

・相手の顔は見えないが、ネイティブレベルの英語でした。

最近調子どう?みたいな質問をされ、逆に答えるのが難しかったです。

・なんでうちの会社?みたいな質問から、雑談のような雰囲気でどんどん深掘りされました。

・英語力に加えて話している際の雰囲気(明るさや自信、伝えようという意思)を見られている感じでした

以上、筆者が経験してきた面接はそれぞれレベル感の差こそあれ、総じて想定問答集を作ればなんとかなるものでした。

ただ、深掘りも多少あるため、ある程度の英語力があった方が安心です。

また、最近調子どう?みたいな、フランクな質問は意外とその場でうまく切り返せないので注意が必要です。

雑談っぽいトークに対しても対応できるよう準備しましょう。

想定問答集の回答は、英語ネイティブにチェックしてもらい、英語として正確な英語の回答をもっておくようにしましょう

筆者は学生時代にアメリカからの留学生の友人がいたので、その人に見てもらっていました。

そういった友人がいなければ英文添削サービスを使ってみてください

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外資系企業の英語面接で見られていると感じたこと

women talking

英語の面接で見られているのは、英語力のみということはありません。

もちろん純粋な英語力は大事で、そこも見られているのは間違いありません。

しかし、むしろどちらかというと、英語で話しているときの雰囲気が自信に満ちあふれているかや、英語がたどたどしくともなんとか伝えようという姿勢が感じられるかを見ているでしょう。

なぜなら実際の職場で重要になるのはそのような事柄であり、英語の正確性ではないからです。

様々なバックグラウンドの人たちと働く可能性のある外資系企業において、英語でリーダーシップを取れるかや、しっかりと伝える意思を持ってコミュニケーションできるかは非常に重要です。

筆者も現在の会社で働いている中で、英語の文法が必ずしも正確ではない海外メンバーに出くわすことがあります。

しかし、彼ら彼女らはそんなことは気にせず、自分の意思をしっかり伝えることや、チームをリードすることにフォーカスしています。

そういったことができる人が外資系企業には求められており、面接官もそこを見ているでしょう。

ただし、全く話せないと文字通りお話にならないので、ある程度の英語力は身につけて臨みましょう。

以下の記事では、現在外資系企業で英語を使って働く筆者が、ビジネスで通用する英語を身につけた方法をご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

外資系企業の面接官の英語レベル

Job interview

面接官の英語のレベルは筆者の受けた企業によってまちまちでした。

全員が完璧な英語力を持っているということは全くなかったです。

筆者の勤める会社の英語面接はネイティブの方が出てきましたが、一方で別の会社ではたいして英語ができない人が面接官だったケースもありました。

外資系企業といえど働いているのは日本人であり、英語をネイティブレベルで話せるのは一握りという事実が分かります。

筆者の会社でも、ネイティブレベルで話せるのは実はほんの一握りであり、他の人はビジネスで使う分には問題ない、といったレベルの人たちです。

外資系で働いている人はみんな帰国子女だったり留学経験があるのでは?という幻想は完全に間違いで、ほとんどの人はなんとか努力しながら日本で英語力をアップさせています。

いずれにせよ、面接では上記の通り自信をもって話すことや、たどたどしい英語でもなんとか伝えようと諦めない意思を見せることが重要です。

特に面接官がノンネイティブの場合、英語の正確性なんかは見ていないでしょう。

度胸試しだと思って、胸を張って臨みましょう。

ただ、英語をあまり話したことがない人は、英語面接となるとその雰囲気だけでやられてしまいます。

まずは英語で話す雰囲気に慣れ、本番で圧倒されないよう、ある程度英会話の経験を積んでおくことをおすすめします。

英語で話す雰囲気に慣れるために、筆者はレアジョブ英会話 英会話を使っていました。

手軽さ、費用に加えて、ノンネイティブ講師だからこそ分かる英語学習のポイントを教えてくれて頼りになりました。

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外資系企業の人事部の友人から聞いた面接についてのポイント

外資系企業の人事部の友人に、英語面接で見ているポイントを聞いたことがあります。

やはり上記の通り、英語の正確性というよりは、その人が英語を喋っているところを見て、リーダーシップのポテンシャルを見ているとのことでした。

怖気付かずに自信を持って話をできているか、たとえ上手な英語ができなくともなんとか伝えようとしているかなど、ビジネスの現場で必要となる能力について見ているとのことでした。

また、たまに、

「この英語面接は選考に入れないので気軽に受けるように」

「この英語面接は入社後のポジション検討のために参考にするものであり、選考には関係ない」

などと企業側が言うことがあるようですが、実際はしっかり選考に入れているとのことでした。

気を抜かずしっかり準備をしましょう。

なお、純粋な英語力ももちろん見られており、英語力は高い方が良いという、至極当たり前の話もありました。

ビジネスで通用するレベルの英語力を身につける方法は以下の記事を参考にしてください。

まとめ | 外資系企業の英語面接では英語力は大事。でも本番での伝えようという意思がもっと大事。

City

英語面接では、まずもちろん英語力が大事です。

英語ができればできるほど、相手に伝えたい内容をしっかり伝えられるようになるからです。

しかし、英語面接で最も重要なのは、自信を持って話すことや、英語があまり上手ではなくともなんとか伝えようとすることです。

その点を踏まえた上で、英語力アップや事前の想定問答集準備などに取りかかりましょう。

最終的には堂々と話せばなんとかなります。

筆者も面接時TOEIC 935点ありましたが、スピーキングは全然ダメでした。

しかし事前準備をしっかり行った上で面接では堂々と喋り、英語面接は通過していました。

皆さんもできるだけ英語力を上げ、最終的には胸を張って面接に臨みましょう!

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