- 異動や昇進にともない、いよいよ本格的に英語が必要になった…
- 転職するために英語を伸ばしておきたい…
でも仕事や家事・育児が忙しくて中々英語の勉強を行う時間を確保できない。
英語の必要性を認識していながらも、日々の忙しさに圧倒されて勉強時間を確保できていない方は多いのではないでしょうか?
筆者も外資系企業でマーケティング職に従事している中、日々の業務や育児に忙殺され、勉強の時間が取れないことに悩みを抱えていました。
この記事では、そんな外資系企業で日々英語を使って仕事を行う筆者が、仕事で英語を使えるようになるまでに行った習慣をご紹介します。
忙しさの中で英語力を上げるには、いかに日常生活で英語を使う環境を(ある程度無理やりにでも)つくるかが非常に重要です。
記事を読んだその瞬間から取り組めることもあります。ぜひ実践してみましょう!
腰を据えてビジネスで通用する英語を学習したい方は、以下の記事も参考にしてください。
筆者: RIO
・日本生まれ日本育ちながら英語力を向上させ、現在日々英語を使って仕事を行う
・日常生活の中に英語を取り入れることに強いこだわり
・大手外資系企業 マーケティング マネジャー
・2児の親
外資系で英語が必要だが勉強時間が無い。日常生活で英語を使う環境をつくる方法 7選!
デバイスの設定は英語に!
私たちは普段、日常生活でどのくらいの時間をPCやスマホの操作に充てているでしょうか。
オフィスで働く方であれば、通勤から退勤まで、ほとんどPCかスマホのどちらかを触っているのではないでしょうか。日常生活のかなりの時間を充てていると思います。
そこでまず行いたいのが、デバイスの英語設定です。普段使っているPCや、そこに入っているOffice 365などのソフトの言語設定を英語にしてしまいましょう!毎日触れるので、この表現は英語ではこう言うんだな、というのが自然と理解し、身につくようになります。
例えばメールのフォルダが最新の状態になっていることを示すのは「This folder is up to date」と表現されますが、そのような表現が毎日Outlookを触っていると分かるようになります。
また、署名欄を変更しようと思ったら「Create or modify signatures for messages」にたどり着き、「署名欄の変更」は「modify」を使うものなんだな、というのが分かるようになります。
これらはほんの一例であり、デバイスの英語化にはこういった学習の機会が多く眠っています。
何かの操作を誤ったり何らかの理由でエラーのポップアップが出てくる際も、その意味を英語で理解しなくてはなりませんが、面倒だと思わずそれも学習の機会であるとポジティブに捉えましょう!
最初は慣れず少し仕事効率が落ちる可能性もありますが、すぐに慣れるため、ぜひ実践してみてください!
映画・ドラマは英語字幕で!
NetflixやHulu、Amazon Primeなど、映画やドラマを自宅で気軽に観られるようになってきました。
このような環境は英語を身につけたいと思う人にとって絶好のチャンスです。ぜひ英語字幕で観ることによって、日常生活で生の英語に触れ、少しずつ自分のものにしていきましょう!
ネイティブの人たちの会話には、参考書などでは得られない多くの学習の機会が眠っています。
同じような意味を持つ単語でも、この単語はこういったシーンに適切なんだな、などと実際の使い分けをイメージしやすくなります。
例えば、「多分」や「おそらく」といった意味で示されることが多い「Maybe」「Perhaps」「Probably」について、MaybeやPerhapsはあまり自信が無さそうなときや、根拠がないがなんとなくそう思っているときに使っているなとか、Probablyは何かしらの根拠や自信があるときに使われている感じがするな、など生の感覚が入ってきますので、とても参考になります。
ちなみに選ぶ映画やドラマのジャンルは若干注意が必要です。
コメディやラブストーリーなど日常会話が中心となるものはおすすめできる一方で、クライムサスペンスなどは専門用語やスラングが多くなり難易度が上がります。また、SFもその映画やドラマの中でしか存在しない用語や概念が多く、微妙なニュアンスを理解できずに中身を楽しめなくなってしまう可能性があります。
例えば筆者のおすすめのドラマは「フレンズ」です。ニューヨークに住む6人の男女の物語を描くシットコム(Situation Comedy)で、放送から現在まで高い人気を誇るコメディです。1話20分程度であり、シーズン10まであることから、ハマれば長期的に学習の源泉となるでしょう。
他にも様々な映画やドラマで、楽しみながら英語を学習できるでしょう。
NetflixやHuluなどの動画配信サービスに一つも加入していないという方はまずはどれか加入してみることをおすすめします!
Netflixはオリジナル番組が多く、また特にオリジナル番組についてはほとんど英語字幕付きのためおすすめです。Disneyが好きであればDisney+も英語字幕が付いているのでおすすめできます。
移動中・料理中など、〇〇中はポッドキャストを!
満員電車での移動中、料理中など、何かの最中で手が離せないとき、そこは最大限リスニングの機会として活用しましょう。
しかし、単に参考書のリスニング教材を使ったリスニングをしても、興味のない話題では苦痛を伴いますね。
昔は聞き流すだけで英語力が向上する教材が流行った時期がありましたが、筆者の経験上、興味を持ってなるべく集中して聴く方がよっぽど効率的で楽しく英語が身に付きます。
ポイントは英語学習のためのリスニングではなく、興味のある分野の情報収集や娯楽の時間を英語で過ごすということです。このような方法が合うと思う方はぜひポッドキャストを聴いてみてください。
「Podcast(ポッドキャスト)」とは、「iPod」と「broadcast」が組み合わさった造語で、ポッドキャストのアプリを使うことで、多様なオーディオエピソードを無料で視聴することができます。筆者は〇〇中はポッドキャストを聴けるよう、常にスマホと連携できるワイヤレスイヤホンを携帯しています。
例えば、筆者は世の中の一般ニュースや経済・マネーネタのトーク番組などをよく聴きます。「BBC News」といったニュース番組や、「So Money」といったマネー関連のトーク番組は綺麗な発音を聴けるので、ニュースや経済・マネーといったジャンルに興味がある方へはおすすめです。
以下にビジネスやニュースなど、おすすめのポッドキャスト番組をまとめましたので、よろしければご覧ください。
他にもコメディ、アート、レジャー、歴史など、非常に多くのジャンルからさまざまな番組をチョイスできるため、まだ試したことがない方は、ぜひ一度ポッドキャストの世界に入ってみてください。
勉強してる感の無い、純粋に面白いポッドキャストも多くありますよ!
常に聴けるよう、ワイヤレスイヤホンの携帯をお忘れなく!
検索は英語で!
皆さんは一日のうち、何回くらいググっていますでしょうか?5回以上はググっているのではないでしょうか?
人は多くの時間を何かを探すことに費やしていると言われますが、この何かを探す時間も学習のチャンスが眠っています。ぜひ英語で検索してみましょう。
英語で検索するメリットとして、
- 検索する単語の検討を通して語彙力が付くこと
- 英語で検索すると世界中の情報にアクセスできるため、情報量が日本語とは比べ物にならないくらい多いこと
- 量だけではなく最新の情報も英語で出回っていることが多いこと
などが挙げられます。
例えば筆者は経済・マネー関連のニュースを好んで見ますが、国外の景気状況や株関連の情報などは英語の記事の方が圧倒的に早く、量も多い印象です。
同様にテクノロジー関連の最先端の話題なんかも英語の方が豊富な印象です。
また、海外の子育て事情や働き方、美容、ライフハックなども英語で検索して関連記事を読むと、視野が広がり楽しいですね。
慣れないうちは日本語で検索するよりも欲しい情報にたどり着くのに時間がかかるケースがあるかもしれませんが、ぜひ英語で検索して英語の情報に触れる楽しさを感じつつ、英語力を伸ばしましょう!
メモ・資料作成は英語で!
日常生活の中で、ライティングの学習も取り入れたいところです。
そこで役に立つのが英語でメモを取ったり資料作成することです。
筆者は外資系企業勤務かつマーケティング職ということもあり、海外とのやり取りも多く、資料は英語で作る方が多いです。国内メンバー向けの資料でも、海外にも説明する際に使えそうなものは始めから英語で作ってしまいます。英語で作っても日本語で作ってもどちらでも良いような場合は、ぜひ英語で作ってみましょう。
英語でメモを取ったり資料作成すると、単語や特にビジネス英語の表現などのボキャブラリーに加え、伝えたいことを短い英文で表現するという力が付きます。
同じことを伝える場合でも、英語は日本語より文の長さが長くなりがちなので、気が付くと資料が文字だらけになっている、なんてことになります。そうならないよう、どう短く表現できるか工夫を凝らすことに学習の機会があります。
例えば新聞やネットの記事の英語の見出しのつけ方なんかは参考になりますね。伝えたいことを端的に表現しています。
そういったものを参考にしながら、今日からメモ・資料作成はできるだけ英語で行ってみてください!メモも資料も、誰かに共有できるレベルまで書けるようになることを目指しましょう!
英語の会議ではシャドーイングを!
英語を身に着けたいと考えて学習を進める際、日常生活でスピーキングの機会を得るのに苦労する人は多いのではないでしょうか。
スピーキング力を身に着けるためにまず思いつくのは、英会話スクールでしょう。しかしながらスクールは費用がかかりますし、続けるモチベーションの維持も大変です。
ぜひシャドーイングを取り入れてみてください。おすすめは、(オンライン会議でないと難しいですが、)英語の会議中に英語を喋っている人の後に続いて喋ることです。もちろんマイクはミュートで。
シャドーイングは想像以上に効果的な手法なため、もちろん英語の会議だけではなく、普段上記でおすすめしたような映画やドラマを英語字幕で見ている際も行ってみてください。
筆者の経験上、シャドーイングは非常に効果的です。
英語を話す際に重要になるのは、話したい文章に必要な単語を頭の中から取り出して、英語の文法に沿って並び変えるような頭の部分と、その言葉をスムーズに発音できる舌の部分があると思います。
後者は意外と重要で、筆者は話したい言葉がスムーズに発音できないと、発音に頭の集中が持っていかれてしまい、続く文章に必要な単語の取り出しや組み立てがうまくできず、言葉に詰まってしまうという経験を多くしてきました。
決まった言い回しなんかはシャドーイングによって何度も発音していると、無意識のうちに出てくるようになり、よりスムーズに話せるようになります。
例えばほんの一例ですが、会議中にシャドーイングをしていてよく聞き、覚えたものとしては、確認の際にWhat I understand from you is…(あなたが言っていることはこういうことですよね)というフレーズを多く使っているなとか、質問されたらThat’s a good question.と必ず言って相手に敬意を払っているな、など実際の会議で役に立つ言い回しを多く身に着けることができました。
特にオンライン会議でミーティングをすることが多い方はぜひ実践してみてください!
子どもと一緒に英語を!
子育てが忙しく英語を勉強する時間がない…という方も、日常生活で子どもと一緒に過ごす時間の中に英語学習の機会は眠っています。
特に仕事のない土日などの休みの際には、子どもの面倒を見るため英語に触れる機会が全然取れないという方、ぜひ子どもと一緒に英語を身につけてしまいましょう!
最近はグローバル化・デジタル化によって海外のおもちゃを簡単に手に入れられますし、英語のテレビ番組をYoutubeなどで観ることもできます。従来の英会話学校に頼らずに、親子で一緒に楽しみながら英語に触れる機会には困りません。
例えばAmazonには多くの海外製のおもちゃが出品されていますね。Amazonの設定を変更して、海外のAmazonサイトから購入することだってできます。
また、Youtubeも強力なツールです。Youtubeの子ども向け番組の中には、英語版を用意しているものが多数あり、子どもが日本語である程度好きになった番組を英語で一緒に観るということができます。我が家ではPeppa Pig(ペッパピッグ)やSuper Jojo(スーパージョジョ)といったアニメをたまに英語で観ています。
以下、英語学習にもなる子ども向けYoutubeチャンネルについてまとめていますので、よろしければ参考にしてください。
おもちゃも番組も非常に多岐にわたるため、ご自身にあったものを選択の上、ぜひ子どもと一緒に英語を身につけましょう!
まとめ
いかがでしたか?今回は日常生活へ英語を取り入れる方法をご紹介しました。
- デバイスの設定は英語にする
- 映画/ドラマは英語字幕で観る
- 移動中・料理中など、〇〇中はポッドキャストを聴く
- 検索は英語で行う
- メモ/資料作成は英語で作成する
- 英語の会議ではシャドーイングを行う
- 子どもと一緒に英語に触れる
机に向かって勉強したり、スクールに通わなくとも、英語の学習機会は多くの場所に眠っています。
忙しくて勉強する時間がなく英語学習が進んでいない方、ぜひ実践してみてください!
ビジネスで通用する英語を本気で身につけたい方は、以下の記事もご参考にしてください。