「瞬間英作文という英語学習法があるらしいけど、実際どうなの?」
「言いたいことが浮かんでも中々英語が出てこない…。すぐ英語が出るようになるトレーニングをしたいけど、どんな教材があるのか?」
この記事はそんな方々向けに書いています。
こんにちは。大手外資系メーカーで10年以上勤務し、マーケティング部門でマネジャーとして日々英語を使って働いているRIOです。
日々の英語のプレゼンやディスカッション、海外からのビジターの対応や海外出張に対応できるようになるために、がむしゃらに英語を勉強してきました。
その中で、「瞬間英作文」は筆者のような日本生まれ日本育ち、いわゆる純ジャパの人にとって強力な学習法だと感じます。
この記事ではその瞬間英作文の効果や、トレーニング用の教材/アプリをご紹介します。
”純ジャパ”の人の英会話力アップの一助となればと思います。
それではまいります!
筆者:RIO
・大手外資系メーカー マーケティング マネジャー 勤続10年以上
・入社前はTOEIC 935点だったが会社では全く英語が通用せず
・アプリなど様々なツールを駆使して英語を学習
・日本生まれ日本育ちながら英語力を向上させ、現在日々英語を使って仕事を行う
・2児の親
プロフィール詳細はこちら
瞬間英作文とは?日本語の文章を即座に英語に変換するトレーニング
瞬間英作文とは、日本語で提示された文章を即座に英語に変換するトレーニング法です。
この学習法は、瞬時に英語の構文を頭の中で組み立て、話せる力を養うことを目的としています。
筆者のような日本生まれ日本育ち、いわゆる純ジャパの人が、話したいと思った日本語をぱっと英語に変換して話す力を鍛えるイメージですね。
具体的な学習の手順は以下の通りです:
1. 例文 (日本語) を見て、話す英文を思い浮かべる: 例えば「私は毎日コーヒーを飲みます」のようなシンプルな文章を見て”I drink coffee every day.” という英文を思い浮かべる感じですね。
2. 即座に答えを口に出す: 頭の中で考えるだけではなく、声に出して練習することが大切です。実際に話す方が覚えられますし、舌も慣らすことができます。実際には”I drink coffee every day”という全文が思い浮かんでから話すのではなく、I drinkあたりから思い浮かんだら話し始めます。
3. 構文パターンを覚える: 例文の回答で使われている言い回しやそれと似た言い回しなど、よく使われる構文やフレーズを練習し、引き出しを増やします。
4. 継続的に復習を行う: 一度回答を見て終わりではなく、繰り返し行うことが重要です。スキマ時間を活用して、毎日数分でも取り組む習慣をつけていくと良いですね。
このトレーニングを日々繰り返すことで、日本語から英語への切り替えスピードが格段に向上し、英会話の基礎力がつくというわけです。
また、英文の音声がついた教材を使えばリスニング力の向上にも寄与するため、英語全般のスキルアップに効果的でしょう。
瞬間英作文の効果
瞬間英作文については、それを用いて英語学習を行うための教材やアプリがたくさん出ています。
教材やアプリのレビューを見ると、この学習法に信頼を置いていたり、効果を感じている人が多いことがわかります。
例えば以下のような評判をよく目にします。
- 英語の会話スピードが上がった。
- 文法ミスが減り、自然な英語が話せるようになった。
- 海外旅行で現地の人とスムーズにコミュニケーションが取れるようになった。
- 英語の会議に参加する不安が和らいだ。
- ・・・
瞬間英作文では、何度も同じフレーズや構文を使うことで記憶の定着が進みます。教材やアプリを使って、日本語の例文を見て瞬間的に英文が出てくるまで何度もトライするわけです。
このプロセスは、いわゆる反復練習効果に基づいており、新しい情報を短期記憶から長期記憶へと移行させる役割を果たします。
特に日常的に使う表現やビジネスの現場で使う言い回しに慣れることで、実際の会話で躊躇なく英語を使えるようになってくるわけですね。
また英語を話す際、(筆者もそうでしたが)多くの日本人が感じる「恥ずかしさ」や「間違いを恐れる気持ち」を克服するためにも、瞬間英作文は効果的だと感じます。
瞬間英作文の練習の中で、間違いを恐れずにアウトプットする・とりあえず話し始める習慣を身につけることで、だんだんと自信を持って話せるようになります。
音読やシャドーイングなど決められた文章を読むことでもスピーキング力は鍛えられますが、この「とりあえず話し始める」姿勢というのは瞬間英作文で鍛えられるものと思います。
瞬間英作文を使って英会話力が伸びた筆者の体験談
筆者自身も瞬間英作文を通じて英会話力を大幅に向上させました。以下にその具体的な経験を紹介します。
英語の会議での質問に答えられるようになった
英語学習初期、英語の会議で質問されると頭が真っ白になり、しどろもどろになることが多々ありました。
プレゼンでは事前の練習でなんとか良い印象を残せても、質疑応答で化けの皮が剥がれるようなイメージです。
瞬間英作文でトレーニングを積んだ結果、ある程度回答のパターンができ、適切な回答を即座に英語で返せるようになりました。
たとえばある会議で「このプロジェクトの進捗はどうですか?」と尋ねられた際に、”We are making good progress, and on schedule for the next milestone.” と答えることができ、自分でも驚くほどスムーズに対応できて嬉しかったことを覚えています。
また相手の期待する回答ができない場合や、答えを持ち合わせていない場合などに対しても、ある種逃げの回答や時間稼ぎの回答をするためのフレーズも身につき、とても役立っています。
英語の会議のファシリテーションができるようになった
会議をファシリテーションする役割を任された際、英語でスムーズに進行できるようになったのも瞬間英作文のおかげです。
議題の整理や参加者への問いかけ、意見の要約など、瞬時に必要なフレーズを使えるようになりました。
英語で会議をファシリテーションするのは結構プレッシャーがかかりますが、最近では自信を持って行っています。
ごく一部ですが、例えば以下のようなフレーズを頻繁に使っていますね:
- “Let’s move on to the next topic.”
- “Does anyone have any questions or comments?”
- “Can we summarize the key points from this discussion?”
このように、会議をファシリテーションするときも頻出のフレーズがいくつもあります。
このようなフレーズを身につけるのに、瞬間英作文は適切な学習法でしょう。
英語のチャットへのレスポンススピードが上がった
英語のチャットがきて、レスポンスに結構時間を取られている人は多いのではないでしょうか。
チャットでのコミュニケーションにおいても、迅速なレスポンスが求められます。すぐにレスが欲しいからメールではなくチャットで連絡してきているわけですからね。
最近では優秀な翻訳ツールがありますが、一度日本語で書いて翻訳ツールに入れて、出てきた英文が正しいか解読している時間が惜しいことも多々あります。
瞬間英作文で多くの表現を練習した結果、考え込まずにチャットでメッセージを送れるようになり、仕事の効率が上がったと感じます。
特に、同僚からの急ぎの依頼に対してすぐに返信できるようになった点は、自分の信頼度アップにつながっているのではと思っています。
代表的な瞬間英作文教材やアプリ
筆者が瞬間英作文という名前を知る前に、そのようなトレーニングを簡単に行える教材を探していた際に出会ったのが瞬間英作文シリーズという書籍でした。
今では瞬間英作文は以前よりポピュラーな学習法となっており、様々な教材やアプリが出ています。筆者もたくさんのアプリを試しましたが、それぞれに特色があり、自分に合ったものを選ぶ必要があると思います。
以下に代表的なものを紹介します。
書籍の瞬間英作文シリーズ
森沢洋介氏が著した「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」シリーズは、初心者向けから上級者向けまで幅広く対応した、瞬間英作文トレーニング用の書籍です。
筆者がまだ学生時代だった頃にこの書籍に出会い、瞬間英作文でのトレーニングを始めました。
多くのフレーズが収録されており、繰り返し練習することで瞬発力がつきます。
また同シリーズには文法別のトレーニングも含まれており、自分の弱点に応じた学習が可能です。
このシリーズのアプリも出ていますが、正直出来があまりよくないので、アプリなら以下で紹介するような別のものが良いかなと思います。
アルクのアプリ「トーキングマラソン」
筆者がまだあまり英語を話せない頃に出会ったアプリで、かなりやり込んだものです。
実際にこのアプリのおかげで、ある程度自分の英語が現場で通用するレベルになり、瞬間英作文というトレーニングの効果を感じるとともに、アプリ自体も良質だったと感じています。
日常英会話を中心に様々なシチュエーションがアプリ内に用意されていて、そのシチュエーションに沿って瞬間英作文を行うというものです。
高い音声認識機能や、1つの日本文に対して複数の英文を回答として表示してくれる点など、高機能でした。
6秒以内に回答するというゲーム性や、ゆるいイラストもこのアプリに好感できるポイントです。
アプリの詳しい内容は以下の記事を参考にしてください。
プログリットのアプリ「スピフル」
スピフルはビジネスに特化して瞬間英作文を練習できるアプリです。
ビジネスの現場を想定した例文がたくさん掲載されているのですが、それぞれ「結構マニアックだけど実際こういうこと言いたい時があるなー」という文章が多くて、よく考えられているなと感じます。
一分間スピーチを鍛えるコンテンツもあり、自分の意見を論理立てて組み立てながら話すトレーニングも行うことができます。
スピフルについて、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
トライズのアプリ「トラビット」
トラビットは瞬間英作文とシャドーイングの両方を練習できるアプリです。
またトーキングマラソンやスピフルと比べて費用が安い点も注目ですね。
トラビットの瞬間英作文には日常英会話のコンテンツもビジネスのコンテンツも入っており、幅広く練習することが可能です。
シャドーイングを練習するコンテンツも入っていますので、このアプリを徹底的にやり込めば英語の瞬発力やリスニング力、ネイティブに近い発音など、話すために必要な要素を幅広く学習することができるでしょう。
トラビットについては以下の記事でレビューしています。
筆者が使った瞬間英作文アプリ
筆者はこれまでにさまざまな瞬間英作文アプリを試してきましたが、最も使用したのはアルクの「トーキングマラソン」です。
このアプリのコンテンツや音声認識機能が良質でしたし、6秒以内に回答するというゲーム性やゆるいイラストも好感を持っていました。
当時はこのアプリが先発で、上記で紹介したようなほかのアプリが無かったということも理由ではありますが。
最近では、プログリットの「スピフル」とトライズの「トラビット」を活用しています。
スピフルはビジネスの現場で役立つフレーズで自分が知らないものがたくさん入っていて、まだまだ自分のスキルアップの伸び代を感じさせてくれます。
トラビットではシャドーイングを練習したり、スピフルでカバーできていないようなトピックの瞬間英作文トレーニングを行ったりしています。
これからも新しいアプリが出てきたら試したいと考えていますし、たいてい無料のトライアル期間があるので、まずは試してみて自分に合ったもので継続できれば良いかなと思っています。
まとめ | 純ジャパの人は瞬間英作文を活用して英会話力をアップさせよう
瞬間英作文は、筆者のような日本生まれ日本育ち、いわゆる純ジャパの人が英会話力を伸ばすために効果的な学習法です。
日本語から英語への変換スピードを高めることで、スムーズなコミュニケーションが可能になります。
筆者も感じたことですが、このトレーニングを続けることで、英語の会議や日常的なやり取りで少しずつ自信を持って話せるようになりますね。
瞬間英作文は「思ったことをまずは話してみる」という練習でもあるわけで、英語を話すことに対する抵抗感も軽減されるでしょう。
ぜひ瞬間英作文を取り入れて、英会話力をアップさせていきましょう!
瞬間英作文アプリを含む、おすすめの英会話アプリを以下でご紹介しています。ご参考にしてください。