いくらAIによる同時通訳が発達しても、英語を話せる必要がある理由

AI同時通訳ツールがあれば英語力は不要か

「AIが発達して自分が話したことを同時通訳してくれるようなツールがあれば、英語を話せるようになる必要なくない?」

最近このような意見を耳にすることが増えてきました。

確かに年に1回海外旅行をする程度や、たまにある海外とのミーティングを切り抜けるだけならそうかもしれません。

一方で海外で働くことを目指すビジネスパーソンや外資系企業でキャリアアップを目指す人は、AIの同時通訳で事足りるでしょうか?

そのような方々はいくらAIの同時通訳ツールが発達しても英語を話せるようになる必要があると思います。

この記事では日々外資系企業で英語を使って働く筆者がその理由を説明します。

安易にAIツールに流されず、自分で話せるようになることのモチベーション維持につながれば幸いです。

それではまいります!

筆者:RIO
・大手外資系メーカー マーケティング マネジャー 勤続10年以上
・入社前はTOEIC 935点だったが会社では全く英語が通用せず
・アプリなど様々なツールを駆使して英語を学習
・日本生まれ日本育ちながら英語力を向上させ、現在日々英語を使って仕事を行う
・2児の親

プロフィール詳細はこちら

目次

たまにある海外との会議を乗り切る程度でいい人は、英語を学習する必要がない時代に

海外旅行に行く人

外資系企業で働いていると海外とのミーティングがあります。

その頻度は人によって様々で、筆者のように毎日のようにある人もいれば、たまーにある程度の人もいます。

たまにグローバル本社と英語の会議がある程度であり、海外のポジションを目指さない人にとっては英語を学習する必要がない時代が来たかもしれません。

筆者の会社ではMicrosoft Teamsを使っていますが、海外のメンバーが話した英語に対して非常に高い精度で和訳のスクリプトが出てきます。

逆も然りで、今後はそれが音声として出力され、高い精度での同時通訳が実現される日が近いでしょう。

普段日本にいながら日本語で仕事をして、たまにある海外との英語でのミーティングを切り抜ける程度であれば、これで十分だと思います。

普段英語の資料を読んだり書いたりする場合も同様に、AI翻訳ツールに頼れば全く問題なく業務を進められるでしょう。

海外のポジションや外資系企業でのキャリアアップを目指す人は、結局英語を話せる必要がある

英語で話をしている様子

いくらAIによる通訳・翻訳ツールが発達しようとも、海外のポジションや外資系企業でのキャリアップを目指す人は、結局英語を話せるようになる必要があります。

信頼感と競争の観点から、その理由を以下のように考えています。

例えば、外資系企業で働いていて、海外からビジターが来た際にアテンドしてディナーに同席する際、通訳ツールを使うとどうなるでしょうか。

「あぁ、この人は英語話せないのだな。いい人だけど自分のチームには引き入れられないな。」

といった感じになるでしょう。

海外で働くことを想像しても同じです。周りがみんな英語を話せる中で、自分だけツールを使ってスマホなどのデバイスを介して話すのでしょうか。

間が悪くなって気まずい感じになりそうですし、デバイスが全員の音声を綺麗に拾ってくれる環境とも限りませんよね。

このように相手は人ですので結局は信頼感が大事で、少しでも違和感があるとチームには引き入れてもらえないでしょう。

またキャリアアップはある種競争であるという点も見逃してはいけません。

英語を話せる人と話せない人、どちらをチームに採用したいかといったら圧倒的に話せる人の方ですよね。

AIツールがあるからといって話せないでいると、話せる人に先を越されてしまいます。

上記のような理由から、精度の高いAIツールが出てきてもそれに甘えず、自分の英語力を伸ばす努力は必要でしょう。

英語学習本来の楽しさも忘れない

楽しそうに英語で話す様子

海外とのミーティングは気が重い、英語は苦痛、と思った時に立ち戻りたいことがあります。

それは本来英語学習というものは自分の知識を深め、他者との関わりを広げるということです。さらにその他者との関わりが、自分の世界を広げてくれるはずです。

英語を話せることによって今まで話せなかった人と自分の言葉で話せるようになり、それによって各国の文化に興味を持ったり、言語に興味を持ったりといった広がりがあります。

ビジネスシーンだけではなく、海外旅行に行った時に自分で現地の人と英語を話して観光するのは楽しいですし、日本に外国籍の友人がいたら一緒にお酒を飲んだりしながら英語で話をするのも楽しいでしょう。

「AIツールがあるからいいや」とならずに、英語は本来楽しいものだということを思い出して学習を継続できると良いですね。

Please Share!!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次